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安全運転管理のコラム2025年の交通事故死亡者数から読み解く、企業の安全運転管理で今見るべきポイント

統計が示す希望と、現場が直面する課題

交通事故のニュースに触れるたびに、「できることなら一件でも減ってほしい」と、皆さんも感じているのではないでしょうか。

警察庁の公表によると、2025年の交通事故死者数は2,547人でした。統計が残る1948年以降で最も少なく、社会全体でみれば、交通安全への取り組みが実を結んでいることがうかがえます。これは、とても心強い結果です。

車の安全性能が向上し、交通ルールへの意識が高まり、企業での安全運転教育に力を入れる動きも広がってきました。そうした一つひとつの積み重ねが、今の結果につながっているのだと思います。

その一方で、安全運転管理者の立場で見ると、少し違った受け止め方もあるかもしれません。全国の数字が改善していることは明るい材料ですが、それだけで現場の不安がなくなるわけではありません。自社の事故リスクは変わってはいないからです。

毎日の業務の中でおこなわれる運転は、特別な出来事ではなく、あくまで日常の一部です。だからこそ、慣れが生まれます。急ぎの訪問が続く日もあれば、少し疲れが残っている日もあります。ちょっとした気の緩みや判断の遅れが、思いがけない事故につながることもありえるのです。

だからこそ今、安全運転管理者が大切にしたいのは、「大きな事故が起きてから対応する」のではなく、日々の運転の中にある小さなサインに早めに気づける環境を整えることではないでしょうか。

数字が改善していても、見過ごせないリスクはある

警察庁の資料を見ると、交通事故死者数は減っている一方で、重大な事故につながりやすい行為への注意は、引き続き欠かせないことがわかります。

たとえば、2025年の飲酒運転による交通事故件数は2,283件、そのうち死亡事故件数は125件でした。飲酒運転は重大事故につながりやすく、警察庁資料でも、令和3年~7年合計でみると、飲酒運転による死亡事故率は飲酒していない場合の約7.1倍とされています。

また、運転中の携帯電話等使用による死亡・重傷事故件数は148件で、令和2年を底に増加傾向にあるとされています。同様に、携帯電話等を使用していた場合の死亡事故率は、使用していない場合と比べて約3.4倍高いとしています。

こうした数字を見ると、飲酒運転やながら運転は、件数の多寡だけではなく、ひとたび起これば結果が重くなりやすいリスクとして向き合う必要があると感じます。どちらも「危ないとわかっているはず」の行為です。それでも、慣れや油断、あるいは"少しくらいなら"という気持ちの隙間から起きてしまうことがあります。

安全運転管理者にとって大切なのは、こうしたリスクを厳しく注意することだけではなく、起こりにくくする環境をどうつくるかという視点を持つことかもしれません。

安全運転管理は、日々の積み重ねで支えていくもの

企業の安全運転管理というと、どうしても「違反しないように注意する」 「ルールを守らせる」というイメージが強くなりがちです。もちろん、これらは大切です。

ただ実際には、それだけでは事故は防ぎきれるものではありません。ルールは理解していても、忙しさの中で確認が形だけになってしまうことがあります。体調や睡眠の状態が運転に影響していても、本人がはっきり自覚していないこともあります。管理者がすべての運転に同乗できない以上、運転中の小さな危険行動は見えにくいままになりがちです。

だからこそ今、安全運転管理に求められているのは、単に「注意すること」だけではなく、安全運転を続けやすい環境を整えることではないでしょうか。

たとえば、出庫前の確認です。アルコールチェックや体調確認を実施していても、それがただの作業になってしまえば、本来の意味は薄れてしまいます。大切なのは、実施したかどうかよりも、その確認がきちんと「今日は安全に運転できる状態か」を見るものになっているかどうかです。

また、運転中の危険行動についても同じです。脇見や一時不停止、眠気、ヒヤリとする場面。事故には至らなくても、その前段階にはいくつものサインがあります。もしそうしたサインに早めに気づければ、重大な事故になる前に声をかけたり、運転の見直しにつなげたりすることができます。

そしてもうひとつ大切なのが、事故や違反が起きたときだけでなく、何も起きていない日にも振り返ることです。

  • 「最近の運転で気になることはあったか」
  • 「今月はどんな場面で注意が必要だったか」

そんな会話を少しでも持てると、現場の空気は変わっていきます。安全運転は、強い言葉で締めつけることよりも、日々の小さな意識づけを続けることのほうが、長い目で見ると力になることも多いように思います。

AIドライブレコーダーは、日々の安全運転管理を支える仕組みになりうる

とはいえ、安全運転管理者が限られた時間の中で、すべての運転状況を把握するのは簡単ではありません。車両台数が増えればなおさらですし、ほかの業務と並行しながら安全運転管理を続けていくには、無理のない仕組みも必要です。

そこで活用しやすいのが、AIドラレコです。なかでもAIドライブレコーダー「Dr.ライセンス」は、映像を記録するだけでなく、下記の機能を通じて、運転中の状態や行動を見える化できる仕組みを備えています。

  • 眠気・脇見・一時不停止検知
  • アルコールチェック
  • 運転日報
  • 走行軌跡
  • ドライバー向けレポート
  • 危険運転メール通知

とくに、ドライバー自身が毎日の運転を振り返ることができる、ドライバー個人別管理画面が効果的です。その日の運転のスコアが表示され、注意が必要だった場面を動画付きで確認できるため、自分の運転を具体的に振り返りやすくなります。こうした振り返りを通じて、ドライバー自身が運転を自分事として捉えやすくなり、安全運転への意識向上にもつながります。

こうした機能のよいところは、管理者が一方的に注意するためだけのものではない点です。ドライバー自身が、自分では気づいていなかったクセや、少し注意したい場面に目を向けやすくなるからです。

安全運転管理は、管理者だけが頑張って成り立つものではありません。

  • ドライバー本人が納得しながら改善できること
  • 管理者がその変化を見守り、必要なときに声をかけられること

その両方がそろってはじめて、無理のない形で続いていくのだと思います。Dr.ライセンスのようなAIドラレコは、そうした日々のやりとりを支える仕組みとして、現場に合った役割を果たしやすい選択肢のひとつといえそうです。

統計を"読む"だけで終わらせず、現場を整えるきっかけに

2025年の交通事故死者数が過去最少だったことは、社会全体にとって前向きな変化です。その一方で、飲酒運転やながら運転のように、今も重大事故につながるリスクが残っていることも見えてきます。

だからこそ、この統計は安全運転管理者にとって単なる数字ではありません。自社の安全運転管理を少し見直してみるきっかけとして受け止めると、より意味のあるものになります。

  • 出庫前の確認は、今の運用で十分だろうか
  • 危険な運転の兆しに、早めに気づけるようになっているだろうか
  • ドライバーと落ち着いて振り返る時間を持てているだろうか

そんなふうに、いくつかの問いを持つだけでも、見える景色は変わってきます。大きな改革でなくても構いません。できるところから少しずつ整えていくことが、結果として事故を防ぐ力になっていきます。

交通事故をなくすことは、簡単なことではありません。それでも、一件を防ぐためにできることは、日々の運転管理の中にたくさんあります。

2025年の交通事故統計をきっかけに、あらためて今の運用を見つめ直してみてはいかがでしょうか。


参考情報

  1. 警察庁「令和7年中の交通事故死者数について」
  2. 警察庁「令和7年における交通事故の発生状況について」
  3. 警察庁「やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用」
  4. 警察庁「みんなで守る『飲酒運転を絶対にしない、させない』」

安全運転管理の課題を解決するなら

Dr.ライセンスは、AIドライブレコーダーとして、日々の安全運転管理を支える仕組みを提供します。
ドライバーと管理者が一緒に、無理のない形で安全運転を続けていく環境を整えましょう。

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